こんな調査があります。

新卒採用に重視した学生の能力(2017年度日本経団連調査・2018年入社)
5つまでの選択回答

1位 コミュニケーション能力(82%)
2位 主体性(60.7%)
3位 チャレンジ精神(51.7%)
4位 協調性(47%)
5位 誠実性(44.2%)
6位 ストレス耐性(43.2%)
7位 責任感(23.3%)
8位 論理性(22.4%)
9位 問題解決能力(20.6%)
10位 リーダーシップ(15.4%)
11位 専門性(13.6%)
12位 信頼性(12.8%)
13位 柔軟性(12.7%)
14位 創造性(12.1%)
15位 潜在的可能性(11.6%)
16位 一般常識(6.6%)
17位 語学力(6.6%)
18位 学業成績(4.2%)
19位 留学経験(1.1%)
20位 その他(4.0%)

この20項目を見てどのように感じられますか?

社会人として当たり前のことじゃないかと思う方もいるかもしれません。

自分の子どもの就活の時に子どもの強みってこの中にあるだろうかと思った方もいるかもしれません。

では、これを自分が就活や転職活動の際にアピールする強みだとしたらどうでしょう?

どこを持ってきてどう根拠を示すか悩む方も多いのではないでしょうか?

企業は何を重視しているか?

また違う見方をしてみると、最近の傾向が見えてくると思います。

例えば、学業成績や留学経験、一般常識は11位以下、上位に来ているものはコミュニケーション能力や主体性、チャレンジ精神などです。

人物重視の傾向があることがわかります。

ただ、体感としてですが、成績や語学力、留学経験はすべてではなくても「あること」が前提でエントリーシートを見ている傾向もあるようです。(データはありませんのであくまでも感じていることです)

AIなどの技術力の進歩によって、人が担う仕事も変化してきて、よりクリエイティブなことやコミュニケーションを取れるかが重視されていくのだとしたら、どんな風に自分の能力や強みを磨いていけば良いのかという方向性も見えてくるのではないでしょうか?

また、単に上位に来ているからとやみくもに自分の自己PRに入れても伝わりません。

これまでの人生、エピソードなどとつなげて自分の言葉で理解してエントリーシートや履歴書や面接などで表現していく必要性が高まってきているとも言えます。

つまり何度も出てきますが、自己理解、自己分析をしっかりとしておくことが重要です。

そして、自分の能力や強みがどんな言葉で言語化されるかをチェックしておくことをお勧めします。

例えば、1位から20位までの中で当てはまるものがいくつあるか?
それを裏付けるエピソードや資格、経験、経歴があるか?

を書き出してみましょう。

そして、企業が求める人材像と一致しているかも確かめてみると良いですね。

起業する場合は、その強みを活かして、どんな方法でビジネスを動かしていくかを考えてみます。

ただし、1位のコミュニケーション能力は、注意が必要です。

「私はコミュニケーション能力があります」というだけでは伝わりません。

どんな時にどんなコミュニケーションを取ってどんな結果をもたらしたのか?
どんなことを心がけているのか?
このあたりがアウトプットできていないと、強みになりません。

また、矛盾がないかもチェックしてみてください。

例えば、「計画力があります」と言って自己PRを作っているのに、面接官の質問で「どんな風に資格取得の勉強をしましたか?」と聞かれた時に、「ざっくりとやることをその日に決めてその時の気分で勉強する内容を決めている」と言ったら、計画的ではないなという矛盾が生まれます。

本人はもしかしたら、「計画力」ではなく、他の言葉で言い換えたほうが良いのかもしれません。

一貫性というのは、自分の中でつながっていないと実感しにくいもの。

キャリアコンサルティングなどを受けて他者のフィードバックをもらうことで、バラバラだと思っていたことが一貫していることに気づくこともあるかもしれませんし、思い込んでいた言葉を言い換えることでスッキリした自己PRになるかもしれません。

就活、転職活動、起業、いずれにおいても自分の強みはしっかりと踏まえておくことは単に採用される、内定をもらうというゴールだけでなく、その先のキャリア形成においても、仕事で力を発揮するうえでも大切なことなのです。

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