プロフィールコーチング®の定義
プロフィールコーチング®は、一言でいうと文字通り「コーチングでプロフィールを作る」手法です。
「コーチングの手法である傾聴、質問、承認といった様々なスキルとプロフィールを作成を通して【理解】のプロセスを共有するコミュニケーションのメソッドである」
と定義します。
プロフィールを作ることは、心と言葉に橋を架ける自己表現であり、自己理解のプロセスを体感することです。
そして、プロフィールとして表現したものを自分自身や周りの人と共有することで、
お互いを理解し、思い描く未来へ歩んで行くための架け橋となります。
プロフィールコーチング®の「理解のプロセス」
この定義をふまえてプロフィールコーチング®の「理解のプロセス」には下記のことが含まれています。
・自己発見(気づくこと)
・自己理解(わかること)
・自己受容(受け止めること)
・自己強化(自己効力感→行動強化)
・自己表現(共有によるコミュニケーション)
プロフィールコーチング®では
生きるとは理解を重ねること
だと考えています。
自分の心の宝物を言葉として認識して、心の引き出しを整理すると、理解が生まれます。
理解できると、自分が歩んできた道のりや大切にしてきた価値観に出会います。
これをラポールワードとして表現することで、自分だけの「軸」が生まれます。
それを価値として伝えていく役割がプロフィールなのです。
プロフィールをお互いが共有し、理解すれば、お互いを思いやる気持ちが生まれ、円滑なコミュニケーションにつながる。
これは仕事や起業だけに限らず、すべての人にとってベースになるもの、という考え方に基づいて心理学的アプローチを取り入れたメソッドとして構築しました。
プロフィールコーチング®誕生秘話
プロフィールコーチングは、2012年誕生し、2013年商標登録をしました。
「コーチングでプロフィールを作る」
このシンプルかつ、奥の深い手法は、起業家やセラピストからも注目をされ、
セミナーや個人セッションのオファーが後を絶ちません。
2013年の1年間で100名を超える方がプロフィールコーチング®のセミナー、個人セッションを受けられました。
プロフィールというものに意識を向ける・・・
それは本質の時代に与えられた使命だと私は感じています。
ここではプロフィールコーチング®が誕生したストーリーをご紹介します。
自分探しの旅なんていらない。必要なのは自分の人生を引き受けること。
就職氷河期だった大学時代は「自己分析」が流行り、私も「自分とはいったい何者なんだろう」と探し続ける日々でした。
そんな中、希望していた大学職員に奇跡的に内定し、OL生活がスタートしました。
私は社会人になったら学ぼうと決めていたことがありました。
中学生の頃から憧れていた佐藤綾子先生がはじめられた「佐藤綾子先生のパフォーマンス学講座®」※。
※日常生活における個の善性表現を学ぶ講座のこと。
写真は2016年3月に18年ぶりに佐藤綾子先生の講座に参加させていただいた時のものです。
パフォーマンス学は主として4つの学問領域(演劇学・心理学・文化人類学・スピーチコミュニケーション学)にわたる学際学問で、佐藤綾子先生はその第一人者。
私は(一社)パフォーマンス教育協会(国際パフォーマンス学会)認定ピアパフォーマンスカウンセラー、パフォーマンスインストラクターです。
金曜日は仕事を提示で上がり、相模原から新宿へ。
パフォーマンス学を会得して学生さんの相談に乗ったり、就職支援をすることが夢でした。
学びを深めていくうちに
「気持ちは表情に表れる。だとしたら良い表情を作るための心の部分を追求したい」
社会心理学を専攻していたこともあってそう思うようになりました。
そんな時、仕事の帰りに立ち寄ったカルチャーセンターでセルフカウンセリング®講座に出会いました。
これは自分にも仕事にも役立つかもしれない!
降りてくる妄想を止められなかった私は、3年間学びセルフカウンセリング講師となりました。
変わる必要なんてない。自分をわかればいいんだ!
自分と相手の違いを受け止めるトレーニング、感情や欲求を徹底的に洗い出す作業・・・
セルフカウンセリング®の一番の特徴は「書いて自分と向き合うこと」。
講師は「よき読み手」として受容していき、アドバイスは一切しないというスタイルでした。
そうして学び深めていく中で
「自分探しはもう終わり」
「私は私のままでいい」
と自分を肯定的に認めることの本当の意味が実感を伴ってわかってきたのです。
それ以来、15年で3000人以上の方のリポート、自己形成史に「よき読み手」として寄り添ってきました。
そして、人は「変わりたい」と思っていても、実は自分の中にあるものをわかりさえすれば
「変わる必要なんてない」
ということに気が付いたのです。
山梨県都留市で「手作り石けんで起業」
アロマと手作り石けんに出会ったことで子供と私の長年抱えていた肌トラブルが改善した経験から
「かつての私のように肌トラブルに悩んでいる方たちにアロマや石けん作りの素晴らしさを伝えたい!」
という思いで起業したのは2003年のことでした。
手作り石けんの販売から始まった事業も、各種セラピスト養成講座を主催できるまでになり、2011年を過ぎたころ、自分が輩出したセラピストさんたちをこれからどう世に出していくかが新たな課題となっていました。
そんな折、セルフカウンセリング講師の経験と新たに学び始めたマーケティングやコーチングを融合させた「プロフィールコーチング」の土台が生まれたのです。
セルフカウンセリング®とコーチングがひとつに。
「どう?バラバラでしょう?」
で話を聞いていくと、皆さんそうおっしゃいます。
ですが、私は聴けば聞くほどその方のこれまでの道のりがひとつの「キーワード」となって頭の中に鮮明に浮かんでくるのです。
生徒さんたちからは「なんでかおるさんはそんなに私のことをわかるんですか?」と言われるたびに、「これは私の特技かもしれない!何か形に出来るのでは?」と思うようになっていました。
そんな矢先に転機が訪れました。
それは私が運営していた山梨セラピスト協会の会員の皆さんに
チラシ作りについて学んでいただきたいと、同じ起業塾出身のチラシの専門家長谷川なみさんにセミナーの依頼をしていた2012年の秋のことでした。
(山梨セラピスト協会は2015年秋、一般社団法人地域女性活動サポートラボとなりました)
打ち合わせの際にふいに長谷川さんが言いました。
「かおるさんも何かやったら?」
「じゃあ、プロフィールで行く!」
私は直感のままにほぼ即答していたと思います。
セラピストは商品を売るのではなく、自分を知ってもらってこそ。
だったら、チラシに載せるプロフィールをきちんと作っておくことは大切なのでは?と瞬時に閃いたのです。
それは今まで自分がやってきたことが「プロフィール」というラポールワードでつながった瞬間でした。
バラバラなパーツがつながり、「自分がわかる」大切な時間
豊かな人生を送るためには、まず自分の内面にすでにあるものや、手元にあるものの価値、すなわち「自分は自分である」と気づくことが大切です。
自分を大切に出来さえすれば、人に共感すること、感謝することも自然に出来るようになり、見える景色が変わります。
誰だって、自分の人生にYESを言いたい。
でも、どうしてよいかわからないという人が多いのも事実です。
そんな方に「自分で自分を語る自己紹介を一度捨ててください」とお伝えしています。
なぜなら、自分の視点に「客観性」を加えなければ本当の自分に出会えないと私は思っているからです。
プロフィール作りは、究極に自分を愛し、自分らしく生きていくためのきっかけとなる時間。
一生のうち、一度はすべての人に自分と向き合って「わかること」を実感してほしい・・・
そう思ってプロフィールコーチング®を商標登録したのです。