「何か」や「誰か」に合わせる私ではなく。認知の歪みに効く言葉

プロフィールコーチング®創案・キャリアコンサルタントのすぎもとかおるです。

この仕事をしてきて今年が15周年なのですが、パーソナルイヤーが7ということもあってか、この1年、特にこの数か月は自分を見つめる時間がとても多い数か月でした。

そんな中今日は珍しく、仕事がなく、免許の書き換えに行き、お昼にある方とお話をしました。

その時、私の仕事の話になり、あることを言った時に
「すぎもとさん、最近合わせようとしすぎていない?」
と言われました。

無自覚だったのですが、その言葉を投げかけられて、じわじわと自分の中に気付きがやってきました。

頑張っている私
合わせて好かれようとしている私・・・
選ぶ基準がズレていることにうすうす気づいて見ないふりをしていた私

そんな自分が浮き彫りになって来ました。

無自覚なことを自覚する
まずは気づくことがどれほど大切か?

そう常々セラピーやセッションをさせていただく中で伝えているはずなのに、自分が知らぬ間にそんなドツボにはまっていたなんて!

自分の中で滞っていた理由は、選択する自分の基準が自分にあるようで実は少しずつ何かがズレていたのだといわれて気付きました。

実はサロンのblogは更新できても、プロフィールコーチング®のblogがあまり書けず、メルマガも滞っていて、その理由は忙しさや時間のなさではなかったのです。

良い情報を届けなくては!(~べき)
こんなことをしても仕方ない!(心のフィルター)
など、たくさん出てきました、私の中にある無自覚な歪みと自己不一致感。

読んでくださる方に何を伝えて行けばいいのかが、見えなくなりかけていました。

時々こうして信頼出来る方に話を聴いていただく時間は、大切ですね。
本当に良いタイミングで自分を取り戻すことが出来たことに改めて感謝です。

認知の歪みに気づく

生きていくためには、「何か」や「誰か」のためにまた、それに合わせていくことも時には必要です。

でも、それを無自覚でやっていると「認知の歪み」にすら気づかなくなってしまいます。

認知の歪みとは?
簡単にまとめると、誇張的で非合理的な思考パターンのことです。

レッテルを貼ったり、~すべきだったり、結論を飛躍して考えてしまうことがその一例です。

その歪みにまずは気づくと、選択が変わってきます。

そうすると結論までも変わっていくのです。

例えば、私は子どもがいるから起業できないという思考があるとします。

でも、子どもが小さくても起業している方はいっぱいいます。

子どもがいる⇔起業できない

この矢印の間に、自分の認知の歪みが潜んでいる可能性があるのです。

子どもがいることで、急な病気で保育園からお迎え要請が来て対応できなかったらどうしよう・・・
⇔だからサロンをやることが出来ない

子どもがいることで、自宅サロンをしたいけれどとてもお客様を呼べないからサロンは出来ない・・・
⇔だから開業できない

子どもがいることで、長時間働けないから稼ぐことは難しいだろう・・・
⇔だから復職するのは難しい

こうした自分の信念が何かを邪魔していることがあるのです。

この「だから」を「自分だからこそできる」に変える、「それでもやる」と決めて行動すれば現実は動き始めます。

「そうじゃないかもしれない」と「承認欲求」

ゆがんだ信念が結果を違うものに変えてしまうのだとしたら、その歪みに気づくための言葉があります。

「だから」がネガティブな結論を導き出そうとする志向になったら「そうじゃないかもしれない」

「子供がいるから長時間働けないから稼げない」
・・・「そうじゃないかもしれない」

「ゼロ歳児を預けるなんてかわいそう」
・・・「そうじゃないかもしれない」

誰が言っているんでしょうね?

「稼げない」「働けない」「開業できない」って(笑)

言うまでもなく「自分」です。

過去の私もそうでしたが、その「自分」を棚上げして、ついつい、「人のため」「何かのため」「勉強のため」という大義名分にすり替えていないでしょうか?

その割に頑張っても、どこかで心が満たされない状態になっていることってありませんか?

私がこんなにやっているのに誰もわかってくれないという気持ちになったら、ちょっと立ち止まってみてください。

誰でも認められたい、受け止めてほしいという承認欲求はあります。

ただその承認欲求やお金、自己顕示欲などを見ないふりをして、何かを外側に求め続けてしまうと結果的にうまくいかないことが多いのです。

自己啓発は悪いことではありませんし、人のために何かを頑張ることは、とても素敵なことです。

でも、それ以上に自分の心を見つめ続けていくことは年齢に関係なく、地位や名誉に関係なく、必要で大切なことだと私自身実感しました。

そして、少し勇気がいりますが、見つめてわかったら心が解放されていきます。

もしかしたら、起業したいと思っていたことが、違う結論になることもあり得ます。

「私らしく」
という言葉が良く聞かれる時代になりましたが、
あえて言うなら
「私は私」

傲慢でもなく、わがままでもなく、自己理解に根ざして生きること。
「私は私」と言い切れるようになること。

これが出来るようになれば、何かにすり替えなくても生きていけるし、考えて行動することも変わってきます。

そして、結果的に自分の人生も思うように生きていくことが出来るようになると思います。

「全体から見れば本当に些細なことが、かおるさん本体にひっかかりとしてあるのかも」
「こういうことを言えるのは、信頼関係にあるからだよ、怒り出す人もいるからね」
冒頭の方がそんな風に指摘してくださいました。

「誰に話を聴いてもらうか?」は吟味しないといけません。

それは嗅覚に従ってなのかもしれませんし、それぞれに選択肢があると思います。

体にはホメオスタシス(恒常性)があります。

心もクセがあって、ニュートラルに保つことは出来ないこともあります。

だからこそ、面白い。

人生で喜怒哀楽を感じて悩んだり、迷ったりしながら成長していく。

多面性や多様性を受け入れたり、自分の確固たる思いに気づいたり。

そんなことを分かち合えるセッションをしていきたいと思います。

だからこそ、私もセッションを提供させていただいているコーチとして、キャリアコンサルタントとして、大切な視点と原点を取り戻すことが出来ました。

誕生日を前に、改めて自分と向き合いながら、頑張っていこうと思ったお休みの午後でした。

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