キャリアコンサルタント実技試験(ロープレ)体験記
プロフィールコーチング®のすぎもとかおるです。
このサイトにキャリアコンサルタント試験を受ける方のアクセスを多くいただいているようで、ありがたく思っています。
少しでもこれから受験される方のお役に立てればと思いますが、私が経験したことがすべてではなく、やり方が合うかどうかも含めて参考程度に収めていただければと思います。
なお、コピペはしないようにお願いします。
ご紹介いただけるときはリンクを貼っていただけたら嬉しいです。
さて今回は、私が受験した第4回のキャリアコンサルタントの実技試験(ロープレ)の体験記を紹介します。
今読み返しただけでも、あの緊張やドキドキが蘇ってきます。
試験の中身については、情報漏洩につながってしまうので、控えますが、私がやった準備や感想などをつづっていますので何かの参考になれば幸いです。
♡魔法の呪文♡
試験のことを考えるだけで、緊張していた当時(2017年春)
私は自主勉強会の時のホルダーの方に言われてずっとおまもりのように繰り返していた呪文があります。
「みんな私の味方!」と思うこと!!!
とてもシンプルでホッとするフレーズです。
勉強に使っていたノートに書き留めていたので、くり返しそのフレーズを見て頭の中でリフレインしていました。
試験当日、会場に向かう時にも「みんな私の味方」「みんな私の味方」と思いながら、心を落ち着けていました。
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試験官も、クライアント役の方も、敵ではなく、みんなこの道を通ってきた方たち。
だとしたらみんな心の中で「頑張れ!」って応援しているんだよ!
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この言葉に何度も救われました。
そして、「味方」という言葉が一番自分の中で落ち着ける言葉でした。
実際の試験について
試験内容は漏洩に当たるので控えます。
私が当日準備したものは、受験票の他に
・水分(飲み過ぎないように注意)
・ロープレの注意事項をまとめた紙をクリアファイルに入れる
・手づくりアロマスプレー
・ブドウ糖
でした。
何もしていないと、緊張しすぎて、おかしくなりそうだったので、クリアファイルの資料を何度も見て「みんな味方」と繰り返していました。
アロマスプレーは、緊張をほぐすブレンドを自分で作って、試験会場に入る前につけました。
これは私の中では案外効果的だったと思っています。
実際に精油によっては、鎮静作用、神経バランス回復作用、抗不安作用などの成分を持つもののあります。
精油を味方につけておくのは、とても良いことだと実感しています。
服装についても、試験前は、何を着たら良いかという方も多いと思いますが、男性はスーツの方が多く、ノーネクタイのカジュアルな方もいました。
記憶では女性は、5月末ということもあって、ジャケット着用が多かったです。
私も若干暑かったのですが、スカートにジャケットで行きました。
あまり服装に関しては気にしすぎないほうが良く、常識的なところで決めておくと良いと思います。
私は自分の中ではこれを着ると安心するという服装にしました。
また、当日は、緊張するので、試験前仲間と会うという方もいれば、ひとりで時を待つ方もいるようです。
また、余談ではありますが、試験については、情報漏洩に当たるような行為と誤解されないよう、十分行動には留意したほうが良いでしょう。
更に、ついつい、試験が終わった帰りにこれから受験する仲間としゃべってしまうとか、そういうことは厳禁です!
SNSなどでつぶやきたくなる気持ちはわかりますが、試験の注意事項にも明記されているため、試験後の振り返りは一人で行うようにしてください。
(勉強会によっては試験の振り返りを自分で行ってのフォローされているところもあるようです)
私は早めに会場に行き、場所を確認して近くの本屋さんやカフェで時間をつぶしていました。
プラスして役立ったものとしては、呼吸法や瞑想です。
緊張すると気があがるので、グランディング(地に足をつける)や丹田を意識すること、呼吸を腹式呼吸で意識する、瞑想を行うなどして、心をと整えておくことも取り入れると良いかもしれません。
想定し過ぎない
試験が近づくと緊張が高まりましたが、いざ試験当日になると、緊張がだんだんと不安に変わってきました。
なので、不安は自分が作り出した幻想だと思うようにしましたが、ロープレ試験の最中はとにかく「必死」でした。
だから言えるのですが、不安や必死になりすぎると、「想定」してしまうということが起きます。
ある程度試験を想定することも大切ですが、想定しすぎると、違うことが起きてパニックになるので気を付けたほうがいいと思います。
例えば、自分で勝手に
「試験は、前半に受けるだろう」
「クライエントはこんな人だといいな」
「試験官が怖い人かも」
逆に
「優しい人だといいな」
「きっとこうなるから大丈夫だろう」
というような勝手な想定を勝手に作り上げていることがあります。
想定しないこと、想定したくなっても
そうじゃない・・・かもしれない!
と自分の中で言うことで
思い込みが邪魔をするということを認識して置いたほうが良いと思います。
思い込みや想定しすぎることが邪魔をして違うことが起きると、その時点で動揺します。
「あ、苦手な人だ」
「あ、苦手なケースだ」
と思うとそれだけでネガティブに考えて、ひるんでしまいます。
「いかにニュートラルに、とらわれないか?」
ということ、
そして
「実力以上の奇跡は起きないのだ」と戒めることも必要です。
アドバイスするとしたら、
「今は試験だという前提を取り除き、クライエントに真摯に向き合おう」
ということを心にしっかりと刻んでおくことです。
これに尽きると思います。
また、試験で呼ばれるまでの時間が結構長く感じます。
学科試験なら待っている間、過去問を見たり、暗記するためにギリギリまで何かを見ることも出来ますが、ロープレはそういうことがないですよね。
でも、事前に準備できる想定した質問への回答や自分がついついやってしまって、指摘されたロープレのクセなどのメモをまとめたものを用意しておき、私はクリアファイルに入れて試験で呼ばれるまでの間、それを見ていました。
これが意外に心を落ち着けることに役立ったと思っています。
(緊張から気をそらせることにも役立ちました)
試験が終わって・・・
試験内容については、ここでは書けませんが、試験中は、すべてに気を抜かないほうが良いです。
入室してあいさつするところから退出するまですべてです。
試験が終わるとガクッと力が抜けます。
ホッとしたというよりも、出来なかったところや「今ならこう言えるのに!」というところが何度もリフレインして、ひとり悔しくてどこにもその思いを持って行けず、もやもやした気持ちになりました。
誰かに今すぐ話を聴いてもらいたい!
でも、これから試験の人もいるので、話せない、辛い・・・、絶対不合格だ・・・と思いながら帰宅しました。
そんな思いを解消する手段はたったひとつ、試験の振り返りをすることです。
記憶はどんどん変化して忘れてしまうので、試験の振り返りは出来れば早いうちにしたほうがいいと思います。
私は帰宅後、ノートに試験内容を書き留めたり、反省をまとめたりして吐き出していました。
結果が出るまでが長くて、もうだめでもいいやと思っていたのですが、驚くことにオールAをいただき、論述と併せても高評価をいただけたことは、信じられない気持ちでした。
一方、学科は1問足りなくて落ちたので、実技合格の嬉しさよりも、そちらの悔しさのほうが勝ってしまったのですが、ある方に「実技の試験料高いし、落ちたらまた対策しなくてはならないから、落ちるなら学科のほうで良かったんだよ」と言われました。
本当にその通りです。
また、実技が不合格だった場合も先輩ホルダーの方が
「落ちて良かったと私は思っている。あの経験が今につながっている」とおっしゃっていましたので、これこそとらえ方を変えれば、素晴らしい経験代謝が促されるものなのだと感じました。
実技試験は、学科試験とはまた違った緊張があり、対策も異なるため、同時受験だと、一度にいろいろとやらなければならないことがあります。
受かることを目指しているそのプロセスと結果があって、それをどうとらえるか、どう生かしていくかを考えていくことが、すべて国家資格キャリアコンサルタントの活動につながっていくのだと思います。
これから受験される方は、ぜひそのプロセスも楽しみながら、苦しみながら頑張ってください!
私は合格してからのほうが足りないこと、学びたいことが増えて、まだまだこれからだと感じています。
そして、一生スキルアップして行ける資格を得たことは、自信にもつながり、学びも楽しく深めていけると確信していますので、これからも真摯にキャリアコンサルタントとしての資質を高めていきたいと思っているところです。