小さなズレが起きないように。時間泥棒にならないために。
プロフィールコーチのすぎもとかおるです。
私のところに良く寄せられる相談に共通点が多いので今日はそれについて書きたいと思います。
私自身がサロンをしているからというのもあるのですが、セラピストさんからのお悩みです。
Aのパターン
「ついついなんとかしてあげたい!と思って時間がオーバーしてしまいます」
Bのパターン
「メニュー自体が終わった後のお茶の時間にお客様の話がなかなか終わらず、区切りがつけられません」
トリートメントやエステ、整体などを受けに来るお客様は、施術以外のセラピストの魅力に惹かれている場合もあるということは以前のブログでも書きました。
Aの場合は、セラピスト自身の職人魂によってとにかくこの時間でなんとか良くなっていただきたい!
という場合と施術を受けながらしゃべり続けるお客様に「これで終わりです」と伝えられずに延々と時間をオーバーしてしまう場合が考えられます。
Bの場合ですと、話を聞いてくれるセラピストさんだとお客様が認識すると・・・
結局「しゃべりたくて来る」ようになり、区切りがつけられないと「いつまでも話がとまらない」という事態に陥ります。
事前カウンセリングやアフターのお茶やお話は、アイスブレイクや施術のフォロー、アドバイスとしてとても大切な時間です。
でも、どちらの立場にも思いをめぐらすとどうでしょう?
セラピスト
・次のお客様がいないから話を聞いてあげてもいいかな。
・ここがなかなか良くならないから少し時間をサービスして施術しよう!
お客様
・実は次に美容院の予約があるのに、間に合うかな・・・
でもセラピストさんは熱心だし、どうしよう。
セラピスト
・今日も話が長くなるかな?
次のお客様が15時にいらっしゃるのにどうしよう・・・
お客様
・居心地がいいし後の予定もないし、話を聞いてくれるから長居しちゃおう。
どちらの立場にもそれぞれの思いがありますね。
この思いのズレが後々大きなズレになってしまうことは良くあります・・・
時は金なり
という言葉があります。
お互いの了解のもと、気持ちよく時には長くじっくりサービスとしてお話を聞くというスタンスはあって良いですし、私自身もお客様とそういうシーンになることがあります。
でも、お客様が後に予定が詰まっていた場合は、こちらがサービスして少しでも時間をかけて施術して「あげた」つもりが迷惑になってしまうこともあります。
反対にこちらは時間できっちりお見送りしたいのに話が止まらないと「うんざり」してしまいます。
時間泥棒にご用心!
どちらにしてもお互いにとっても良いことではありませんね!
Aのパターンだと
事前に「今日のお帰りのお時間は何時にここを出れば大丈夫でしょうか」
と伺っておけば回避できます。
そして、時間内だけではなんとなく癒し切れなかった・・・というセラピスト側の思いは
「今回だけでは取り切れなかったので次回の課題にさせてください」
「今回だけではお疲れを完全に癒せない感じでしたのでホームケアのアドバイスをさせていただきますがいかがでしょうか」
という形でお伝えすれば良いのではないでしょうか?
Bのパターンも事前に
「お帰りは何時にここを出れば良いですか?」と伺った上で
「実は今日はこの後15時からご予約があります」
「今日はこの後打ち合わせが入っておりまして・・・」などとということを伝えておけば、お客様もそのつもりでいてくださるので、区切りもつけやすくなります。
「だろう」「だろう」が事故のもと。
と昔交通安全のスローガンを見た母が子どもの頃私に良く言っていました。
これはコミュニケーションにも当てはまることではないでしょうか?
(サービスしていることを)「わかってくれているだろう」「喜んでくれるだろう」
と思っていることが実はその状況によっては(急いでいる時など)迷惑に感じることもあります。
さっと時間で切り上げることが思いやりになることもあるのです。
また、お話が好きだからといつまでも聞いてあげていると「聞いてくれるだろう」という相手の前提が出来てしまうので、何も言わずに次の予定があるからと伝えず急いでお見送りしてしまうと相手の不満につながってしまうのです。
つまり、自分と相手との間にしっかりと「境界線」を引くことが大切なのではないでしょうか?
線を引く
というととても冷たい感じがするかもしれません。
でも、この境界線を引けていることがお互いにとって円滑ややり取りや相手に対して距離が取れていることで冷静になれたりするという良いメリットがあるのです。
私が以前所属し、認定講師をしていました生涯学習セルフカウンセリング(R)学会の渡辺やすまろ先生は「自他境界線」という言葉で説明されています。
セルフカウンセリング(R)では、自分で出来る自己発見法としてフォーマットに書き込んでいく手法を主に使っているのですが、まず自分と相手を分ける「自他境界線」がとても大事だというきまりがあります。
自分と相手を分ける1本の線・・・。
仕事をする上でも、毎日の生活でのコミュニケーションでも意識してみませんか?
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