「未完了の完了」はタスクだけではない
プロフィールコーチング®のすぎもとかおるです。
プロフィールコーチング®のセッションの中でもコーチングやコミュニケーション系の研修、講座などでも良く私が取り入れるのが「未完了の完了」のワーク。
聞いたこともある方も多いと思いますが、
・やろうと思ってやれていないこと
・やめようと思っていてやめられていないこと
などを書き出していき、カテゴリーに分けたり、優先順位を付けて行くところまでやることもあります。
結構、やろうと思っていてやれていないこともあるのですが、やらなくてはいけないと思い込んでいたり、あまり必要じゃないことにとらわれていたりすることに気づくこともあります。
ですが、やろうと思っていてやれていないことだけでなく、やめようと思っていてやめられないままになっていることにフォーカスしてみると、これも自分の中で整理する、余分なものをそぎ落としていくことに役立ちます。
ですが、これってどちらかというと、タスク、事柄ですよね。
でも、未完了の完了はタスクだけじゃなくて、過去の思い遺したこと(感情)などにも有効です。
ある時、講座で未完了の完了ワークをしているときにこんなことをおっしゃった方がいました。
「どうしてもあの時の担任の先生への思いが消えません。それを書いてもいいですか?」
こういう過去の思いがぶり返してくることって誰でもありますよね。
私もずーーーーっと心に残っているある教師とのやり取りを20年経った今も忘れることが出来ないでいました。
今でも時々思い出すのですが、心をかきむしられるような感情のぶり返しはもうありません。
今では「そういうこともあったよね」というエピソードとして話せるようになりました(笑)
人は多かれ少なかれ、こうした思いに苛まれること、引きづっていることってあるのではないでしょうか?
そんな時にこの未完了の完了ワークとしてやってみることで、その出来事と感じた感情を再体験することが出来、再体験すると、その時は辛いのですが、解放するきっかけになることもあります。
思い切って、書き出してみたり、誰かにしゃべってみること、そして書いたものを繰り返し読んだり、燃やしてしまうなどの具体的行動によって、スッキリする方もいるようです。
私は何度も繰り返しそのことを書き出して、セルフカウンセリング®でその時感じた感情や欲求を徹底的に見つめたことで、解放されました。
何かに引っかかっていて時々ぶり返すという感情があれば、何らかの形で過去の思いを再度味わうことによって消化し、とらえ方を変え、昇華していくというプロセスによって、心を浄化することができます。
何かに行き詰ったり、突破口がほしいなという時に、やみくもに探すのではなく、自分の中にある未完了にフォーカスしてみると、糸口が見つかるかもしれません。
余談ですが、この記事、2017年9月に書きかけて下書きのままでした。
今日が2018年3月3日ですから、半年近く寝かせていた、完了させていなかったので、今日書き上げてスッキリしています(笑)
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