答えが変わる聴き方のコツ

コーチングに限らず、雑談でも、聞き方ひとつで話の展開が変わっていくということを経験したことは結構あるのではないかと思います。

例えば、何かに迷っている時。
「どっちでもいいよ」と尊重して言ってくれる方が良い時と「どっちにしたい?」と言ってくれた方が良い時があります。

例えば、「どっちでもいいよ。あなたの好きなようにしていいんだよ」と言われたら、「そうだよね、結局決めるのは自分だし・・・」と考えるかもしれません。

「どっちにしたいの?」と問いかけられたら、「私はどっちにしたいんだろう」と自問自答するかもしれません。

この二つの違い。

一番の違いは、質問かそうでないか、です。

共通点は、どちらも相手のためを思って言葉を返しています。

どちらにも良いところがあるので、政界不正解はありません。

ある時、子供が私に
「これが欲しいんだけどいい?」と言ってきました。

私は
「それは本当に欲しいものなの?自分で考えていいと思ったらOKじゃない?」と伝えました。

すると「わかった!」と言って自分の部屋へ行きました。

しばらくして「あの時言っていたやつ、買うことにしたの?」と聞いたら「あ、あれ、やっぱりやめた!」というのです。

でも、不満もなく、もやもやもしている様子もなくすっきりして決めた感じが伝わってきたので、きっと話すことで整理できたのだと思いました。

あの時私が「何それ。そんな無駄なものばかり買うのはお金がもったいないじゃない!」などと言ったらどうだったでしょう(笑)
※言いたい気持ちはありましたが。

私も子供の頃、答えが欲しいわけではないけれどただ聞いてほしくて母に迷っていることを話したことが何度もあります。

その時、ほとんど否定されずに「うんうん」と聞いてくれていたことで自分でいろんなことを決めることができたように思うのです。

あまりに質問ばかりですと、伝え方によっては尋問のようになってしまいますし、逆に質問がないと「私の話に興味がないのかな」と感じさせてしまうことも出てくるかもしれません。

しっかりと耳を傾けて聞いていることが伝わり、適度な相槌や質問を織り交ぜていくこと。

相手の本当の答えを引き出すには、テクニックに走るよりもシンプルに聞いて伝えて質問することの積み重ねが大切ですね。

話を引き出してサービスにつなげる方は、特にこの辺りを意識してみるとお客様の反応も変わって来るはずです。

聞き方ひとつで変わるから問いかけや投げかけ方を磨くのもやっぱり数稽古ですね。

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